技術の進歩が目覚ましい外科手術について

目覚ましい進歩を遂げる医療業界では、従来ではできなかった手術も行えるようになってきました。手術といえば、メスを使用して患者の患部に必要な処置をするという方法が一般的でしたが、このような手術の方法は、患者にかかる負担が大きいというデメリットがありました。メスを使用する手術は、大量の出血をともなうリスクがあるので、手術の進行とともに、絶えず患者に輸血をしなければならないこともあり、手術室では多くの医療スタッフの力が必要になります。

ところが最近では、メスを使わなくても外科の手術を可能にする方法が導入されています。その代表的なものがレーザー光線を使用した手術です。レーザー光線を使用した外科手術として最も多く行われているのが、病気の原因となっている細胞にレーザー光線を照射する方法です。この手術方法なら、皮膚をメスで開いて、病気に侵された患部を取り除かなければならなかった病気も、レーザー光線を利用することで、より安全に治療ができるため、現在多くの医療機関で導入されつつあります。

このレーザー光線を利用した外科手術は、患者の出血を抑えるというメリットはもちろんのこと、メスを使用した外科手術には耐えられないような患者にも実施できる点が大きな魅力です。また、メスを入れられないような患部に対しても処置ができるので、今後は外科手術においてメインの術法となるでしょう。そのため、外科医をはじめとした外科勤務スタッフは、専門知識が課題となりそうです。