外科医の苦労と魅力

外科は病気を検査し、主に手術による治療を行う診療科です。外科医師を目指すときには、医学部卒業後、医師免許を取得したら、研修医として2年ほど勤務した後に一人前の外科医として働くことができます。しかし、外科医はめざましい進歩を続ける新しい医学知識を有していなければならないので、常に自らのスキルを磨く努力が必要です。しかも、脳神経外科・消化器外科・心臓血管外科と細かく分かれているので、自らの適性をよく見極めて診療科を選択しなければなりません。

ちなみに、外科医は内科医に比べると激務だと言われています。大がかりな手術になると立ちっぱなしの状態で何時間も集中しなければなりません。それに、予想外の出来事が発生した場合には、瞬時に冷静な判断が求められるため、手術中はまったく気を抜くことができないと言われています。また、術後には患者の容態が変化しやすいので、すぐに対応ができるように待機をする必要もあります。人手不足の職場であれば、休息なく次の手術が始まりますし、1つの失敗で患者が命を落としてしまう可能性もあるので、体力的にも精神的にもハードです。

とはいえ、外科医にも多くの魅力はあります。ハードな仕事だからこそ、それを乗り越えて患者を救えたときには大きなやりがいや達成感を得ることができます。自分の手で直接患者の命を救うことができるということは、他の職種にはない最大の喜びでしょう。また、外科医はスキルに応じて高額の給与が得られますし、難易度の高い手術を成功させることができれば知名度も上がるので、モチベーションアップにも繋がります。苦労は多いものの、大きなやりがいを感じられる点では、医療職の中ではトップクラスと言えるでしょう。